産後に続く恥骨痛|恥骨の痛みを解消させる5つの治し方を紹介

公開日:2019/10/21  最終更新日: 2019/10/21

妊娠後期くらいから恥骨部に痛みがあって、出産後しばらくしても治まらない
ふとした動作をする時に恥骨部が痛くなるので、解消法や治し方を探している

このブログではこのような恥骨部の悩みを抱えているママさんに向けて書きました。

産後に恥骨部が痛くなる原因は?

妊娠後期から産後にかけて骨盤まわりの症状の中でも「恥骨部の痛み」を感じることがあります。恥骨は骨盤を構成する1部分の骨であって、股の上あたりで皮膚の上から触れられる骨です。

恥骨痛と言われても、恥骨部だけではなく下腹部や会陰部、腰や足の付け根、太ももなど痛みはさまざまな場所に現れることがあります。

痛みの感じ方も個人差があって鋭い痛みのようなズキズキした感じや、神経痛のようなビリビリ・ジンジン刺すような痛み、または鈍痛のような痛みを感じることもあります。

ふとした動作を行うような時に痛みが出ることが多く、以下のような時に起こる可能性があります。

  • 横に寝ようとしたとき
  • 仰向けから起き上がろうとしたとき
  • 寝返りをうつとき
  • 椅子から立ち上がろうとしたとき
  • 歩いている時に痛む など

酷い場合は激痛を伴い歩行困難になる場合もあります。では何故恥骨部の痛みが出てしまうのでしょうか?

産後の恥骨部の痛みは「ホルモンの影響」

妊娠後期から女性ホルモンでもある「リラキシン」が沢山分泌されます。このリラキシンの働きとして骨盤まわりの筋肉や関節、靭帯が緩みます。このようなことが起きることで恥骨痛が起きるとされています。

妊娠中には赤ちゃんが大きくなるにつれてどんどん大きくなります。そして、骨盤が開くことで出産時に赤ちゃんがスムーズに出やすい環境を作っているのです。

しかし、骨盤まわりの靭帯は恥骨部分にも繋がっているので自ずと恥骨についている靭帯も緩んできます。靭帯が緩むことや筋肉が緩むことによって赤ちゃんの重みが直接恥骨部に集中する事で痛みを感じます。

このようなことが出産後も続く場合は恥骨部の痛みを起こすことがあります。それは骨盤まわりの筋肉や靭帯が緩んで歪みが強くなったり、骨盤が開いたままの状態が続くためです。また、出産後は骨盤も不安定な状態なので骨盤の歪みによっては新たな部分の痛みを伴いやすくなります。

※出産時に赤ちゃんの頭が恥骨周りや靭帯を圧迫してしまうと恥骨痛を感じることもありますが、このような場合は出産後に痛みが消失します。

要注意!あなたの恥骨痛は「恥骨離開」や「恥骨炎」の可能性も

恥骨は左右1つあり、「恥骨結合」と呼ばれる靭帯で結ばれています。しかし難産などによって恥骨部が傷ついたり、恥骨離開になることで、激痛や痛みが長引くことも。

妊娠中は免疫力も低くなるので、治癒力も落ちて恥骨結合の部分に炎症を起こしやすくなり痛みが長引くことがあります。これを恥骨炎と言います。

このような場合は医師に相談する事をオススメします。

通常産後1ヶ月から6ヶ月の間に恥骨痛が無くなる方が多いですが、放置してしまうと悪化してしまう原因にもなりかねません。1ヶ月検診の時に恥骨部の痛みを感じているようでしたら、一度相談してみるようにしましょう。

また、鋭い痛みや徐々に痛みが酷くなっている場合は歩行することも困難な状態になります。この場合も早急に医療機関を受診するようにしましょう。

産後の恥骨痛を解消させる治し方

産後は体調も安定しにくく、無理は禁物です。以下の5つの方法を試してみましょう。

  • 骨盤ベルト
  • 姿勢に気を付ける
  • 体を温める
  • ストレッチ
  • 寝方に注意する

ではそれぞれ詳しく説明していきます。

骨盤ベルト

産前や産後の骨盤ケアでも使われる骨盤ベルトですが、主に痛みを抑えるのではなく骨盤まわりの負担を和らげる為に使用します。

産婦人科でも骨盤ベルトを取り扱っている所もあるので、正しい使用方法や装着方法は一度指導してもらうようにしましょう。

骨盤ベルトは沢山の種類があって迷ってしまうと思います。腰痛目的の場合や恥骨痛用のものもあるので、自分に合った骨盤ベルトを選ぶようにしてみましょう。

姿勢に気を付ける

日常で恥骨部に負担のかからない姿勢を意識する事で回復も早くなります。例えば猫背のような姿勢だと、恥骨部に負担がかかりやすくなります。椅子に座る時はなるべく背筋を伸ばして骨盤を立てるように座ると恥骨部への負担も減ります。イメージは正座をしている時のような骨盤の形です。

また出産後は育児や身体の使い方によって歪みを引き起こすこともあります。左右どちらかで負担が偏ることはオススメしません。荷物を片方に持つ、足を組んだり女の子座りのようなことは控えるようにしましょう。

そして、長時間同じ姿勢や動作を繰り返していると、血流も悪くなりやすくなり痛みを感じます。恥骨部の負担を和らげる為にも、こまめに意識して姿勢を変えるように心がけましょう。

ストレッチ

ストレッチは筋肉を正常な状態に戻してくれる働きがあるので、無理のない範囲で行なうようにしましょう。もし痛みが出た場合はすぐに中止して安静を保つようにしましょう。

立ったまま足を肩幅に広げて、腰に手を当てて骨盤まわりを回すストレッチや骨盤ストレッチもあります。

体を温める

体が冷えてくると血流も悪くなるので痛みを感じやすくなります。食事や飲み物もなるべく温かいものをチョイスしましょう。

また、体を温める時は「足湯」がオススメです。長時間お風呂に浸かる時間も取れなかったり、時間が取れたとしてものぼせや貧血を起こしてしまう可能性もあります。

寝方に注意する

寝る時は「シムス体位」と呼ばれる姿勢がオススメです。

  • 右半身を上にして横向きになる
  • 左脚を伸ばして右脚を曲げる

このような姿勢で寝るといいです。ただし左側に腰痛や坐骨神経痛のような症状が現れている場合は仰向けなどがいいでしょう。

産後の恥骨痛で気を付けること

日常生活内ではふとした動作が多いので、そのような時に恥骨部に痛みを伴いやすくなります。以下のようなことを心がけて痛みを出さないように注意しましょう。

  • 歩く時に恥骨痛がある場合は、歩幅を小さくしてゆっくり歩く
  • 寝返りや朝起き上がる時に両足を閉じて動作に移る
  • 寝る時は膝の内側にクッションや枕を入れる
  • 床に座る時は直接座らず座布団やクッションを入れる
  • 骨盤の前後の動きを避けるために、下にあるものは膝を曲げて取る

まとめ

産後は育児や家事に追われてしまい、ついつい無理をしてしまいがちです。特に「しばらくしたら治るかな?」と思って放置してしまった結果、症状が酷くなってしまうママさんもいらっしゃいます。

痛みは自分への警告サインです。なるべく早いうちに解消しないと今後の育児に影響を及ぼしかねません。周りの方のサポートもかりつつ、回復に努めましょう。

また、恥骨部の痛みは直接治療を行なうことは出来ません。もしも恥骨部に関係している関節や筋肉が原因となって痛みが出ている場合には間接的に治療を行なっていきます。

痛みが早く無くなるように、自分で出来る治し方や休息を取りながら生活を送っていきましょう。