【マッサージ師解説】産後に足のむくみが出る原因と解消法について

公開日:2019/10/22  最終更新日: 2019/11/08

産後の足のむくみが酷くてもうパンパン・・・
足首や足の甲までむくみが広がって、正直しんどい

このブログはこのような足のむくみに悩まれている産後のママさんに向けて書いています。

産後は何で足がむくむの?

妊娠中にも足のむくみは起こりますが、特に多くの妊婦さんの場合は妊娠後期に多くなります。「妊娠中だけで、出産したら足のむくみは無くなる…」と思いきや、多くのママさんは産後も足のむくみに悩まされています。

そこで、このブログをご覧いただくことで産後の足のむくみの原因やむくみ解消法を理解することが出来ます。

そもそも「むくみ」とは?

人間の身体は6割が水分で作られています。この水分の中には血液やリンパ液と呼ばれる体内を循環させ栄養素や老廃物を運んだりするものや筋肉や内臓の成分になります。

皮膚の下には皮下組織が存在し、その中で蓄えられた水分によって体温を調整する役割を担っています。もしも余分な水分があったとしたら、尿として排出されます。

しかし「むくみ」という状況は、「皮下組織」に水分が異常に溜まっている状態です。医学的には「浮腫:ふしゅ」と呼ばれ足だけではなく顔や全身に起こることがあります。

特に重力が関係していることもあって、足のむくみ(すねやふくらはぎを押して手を離してもその部分がへこんでいる、靴下の後がくっきり残っている)が起こります。

産後の足のむくみが出る原因

通常のむくみは運動不足や長時間の立ちっぱなし、ストレスによって血流が悪くなった場合に多く起こります。お酒を飲み過ぎた翌日にむくむ場合は、血中のアルコール濃度が高くなって、静脈やリンパの水分調整が上手く行っていない時にむくみが出ます。

しかし、産後の足のむくみの場合には、原因は1つではありません。

  • ホルモンバランスの変化
  • 体内の水分量の変化
  • 育児による疲労の蓄積

これらについて簡単に解説します。

ホルモンバランスの変化

女性ホルモンは「基礎代謝」と比例している部分があります。出産後は女性ホルモンが減少することでむくみが起こることもあります。主に出産時から産後にかけてホルモンの減少が著しくなります。症状が酷い場合は更年期障害に似た状態になる場合もあります。

体内の水分量の変化

妊娠中から産後にかけて体内の血液量・水分量の変化があります。妊娠中は血液や水分が増加して。出産に伴って減少していきます。この影響によってむくみが出ることもあります。

育児による疲労の蓄積

産後は育児で忙しくなるので運動不足、抱っこしたまま立ち姿勢が多くなる、疲労の蓄積、夜泣きで睡眠不足、授乳中に同じ姿勢が続くといった理由からむくみの原因になることもあります。

病気が原因の足のむくみは要注意

産後に起こる多くの場合は生理的に起こるものがほとんどですが、妊娠高血圧症候群によるむくみが原因で起こることもあります。以下のような場合は医療機関の受診をするようにしましょう。

  • 心臓の障害
  • 内蔵の障害
  • 肝臓性のむくみ
  • 腎臓性のむくみ
  • リンパ性浮腫
  • 下肢静脈瘤
  • 深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)

詳しくは専門サイトをご覧ください。

産後の足のむくみ解消法

産後の足のむくみを解消する為には以下の6つのことを試してみましょう。

  • 塩分の摂取量に注意
  • 適度な休息
  • セルフマッサージ
  • 温める
  • 着圧ソックスを履く
  • 適度な運動

この6つに関して詳しく解説していきます。

解消法1.塩分の摂取量に注意する

育児が忙しくなると自分自身の食生活に目を向ける機会も少なくなるので、インスタント食品や丼もの、欧米食などの塩分が多い食事で偏ってしまうとむくみに繋がります。

塩分(ナトリウム)を摂り過ぎないように控えることはもちろんですが、余分な塩分を排出させる「カリウム」を適度に食事から摂れると理想的です。

バナナ、キウイ、ほうれん草、ブロッコリー、わかめなどに多く含まれています。一度に多くを摂取するのではなくバランスよく取り入れるようにしましょう。育児で忙しい場合はカット野菜などを上手に活用してみましょう♪

ただし、腎臓の機能が低下している場合にカリウムを大量に摂取すると「高カリウム血症」に繋がることもあるので、注意するようにしましょう。

解消法2.適度な休息

育児中のママはほとんど休息をしていない状態です。長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしなど同じ姿勢を続けることで血流は悪くなってしまい、重力の関係もあって足のむくみに繋がってきます。

また、そんな時に休息が取れない場合は疲労の蓄積、睡眠不足となってしまいむくみの原因にもなります。そんな時は適度な休息が必要です。以下のような方法でママも少し休んでみましょう。

  • 寝る時の足元は、枕やクッションを入れて足をやや高くする。
  • 椅子に座る時はオットマンなど椅子と同じ高さのものに足を乗せて、足の位置を下げ過ぎない
  • 無理をせず、赤ちゃんが横になっている間に横になって休む

解消法3.セルフマッサージ

足首から膝に向かってふくらはぎを両手で包み込むような感じでマッサージをしていきます。オイルやクリームを付けると滑りやすくなるので、余計な力を入れずに済みます。

擦るだけでも十分血流は良くなる他、リンパの流れも良くすることが出来るのです。

解消法4.温める

体を温めることによって自律神経の副交感神経の働きを活発にすることが出来ます。副交感神経が優位に働くことで血管が拡がり血流を促進してくれます。なかなか浴槽に浸かってお風呂に入る十分な時間が取れないことも多いと思われるので、そんな時は「足湯」が理想的です。

目安は38~42度のお湯に足を入れて、血流改善やむくみを緩和させることが出来ます。

解消法5.着圧ソックスを履く

足のむくみがある場合は着圧ソックスを試している方も多いです。きつすぎず、緩すぎないサイズを選ぶようにすることがありますが、なかなか市販のものはサイズが合わずにむくみに効果的ではない場合や、逆に体の負担を強めてしまう場合もあります。

着用する時間なども考慮して購入する必要があります。

特に痛みやしびれ、足が冷たくなると感じた場合には血流が悪くなっている可能性もあるので中止しましょう。また、持病を持っている方の場合は事前に使用可能なのか医師に相談するようにしましょう。

解消法6.適度な運動

育児による抱っこや授乳中は長時間座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢が多くなります。長時間同じ姿勢を続けることでむくみを悪化させる原因にもなります。

家の中では下半身を中心としたストレッチや体操を取り入れてみましょう。お尻や太もも、ふくらはぎ、足首など、関節周りを曲げる・伸ばすを繰り返すと良いです。まずは簡単なものから始めるようにしましょう。

外出される際にはベビーカーに赤ちゃんを乗せて、一緒に散歩しながら運動不足を解消することも出来ます。

産後の足のむくみで多い質問

骨盤ベルトはむくみに効果的ですか?

足のむくみを解消させるための要因になるかはわかっていません。しかし骨盤まわりを安定させることによって、正しい姿勢を心がけるように負担が減ることは考えらえます。

しかし身体に合っていないと感じた場合はすぐに中止しましょう。また持病がある方は使用してもいいのか医師に相談するようにしましょう。

産後の骨盤ベルトの正しい位置と付け方を現役整体師が動画で解説

帝王切開だったんですけどむくみと関係ありますか?

帝王切開での出産は、手術痕の回復をさせる為にベッドからなかなか起き上がれないこともあります。自然分娩よりも体を動かせるようになるまでに時間がかかるため、むくみが悪化することもあります。

また、手術をしているので痛みや違和感、思うように動かせないという時間が長くなることでむくみに繋がることも考えられます。

病院に行った方がいいでしょうか?

産後の足のむくみは妊娠中からのむくみ「妊娠高血圧症候群」といった病気の可能性も考えれます。

  • 頭痛
  • 急激な体重増加
  • 高血圧

等がある場合は、産婦人科や内科に受診するようにしましょう。

まとめ

出産によって身体の水分のバランスが急激に崩れることによって起こるので、産後の足のむくみが起こることは決して珍しい事ではありません。多くの方の場合は一過性の症状なので、ここでお伝えした解消法を試して頂き、自分に合った方法や取り入れる物から始めてみましょう。