【肩の痛みチェックシート】原因は何かの病気が隠れている証拠?

公開日:2019/11/01  最終更新日: 2022/09/27


「肩の痛みがあって、なんとなくそのまま放置した結果痛みが強くなっている」
「肩の痛みが出たらどのような病気が隠れているのか分かりやすく知りたい」

このブログではこのような悩みを抱えたあなたに向けて記事を書きました。

肩の痛みは危険なサイン!

「肩の痛み」を経験されている方は多いのではないでしょうか?場合によっては自然と痛みが消えることもあるので、放置してしまう方も多い肩痛ですが、中には放置した結果悪化してしまい手術になるというケースもあります。

そこで今回は肩の痛みに隠れている病気や自分自身で危険な病気かチェックする為のシートをご紹介します。もし当てはまった場合は病院へ行きましょう。

肩ってどこ?

「肩」という部分を正しく認識している方は非常に少ないです。肩だと思って患者さんが指を当てた部分が「首」の場合や、「背中」ということはよくある話です。人それぞれ肩の認識はまちまちですが、医学的な肩はこちらになります。

肩は「上腕骨・鎖骨・肩甲骨」これら3つの骨から構成されていて、関節を作る間には軟骨が存在しています。この部分を「肩」と言っています。

放置しがちな肩の痛み

肩の痛みの代表格と言えば四十肩や五十肩が有名です。主にその年代に多く発症すると言われているので四十肩や五十肩と言われていますが、何もしなくても自然と治ってしまうこともあるので、医療機関を受診する方はさほど多くはありません。

また四十肩や五十肩と勝手に決めつけてしまい「しばらくすれば肩の痛みも落ち着いてくるだろう」「50代だから仕方ないか」と思い込んでしまい、特にこれと言った対処をしない方が非常に多いです。

肩の痛みが悪化するケースは?

中にはそのまま治ってしまう肩の痛みも存在しますが、場合によっては悪化させてしまい、最悪の場合は手術に至ってしまうこともあります。

肩の痛みの代表格と言えば四十肩・五十肩なのですが、「腱板断裂」というものが隠れている可能性があります。この腱板断裂は、肩甲骨と上腕骨を繋ぐ筋肉(腱)の部分が切れてしまっているので四十肩・五十肩とは異なる肩の痛みになります。

しかし、症状が似ているので四十肩・五十肩と判断してしまい放置してしまうケースがあるのです。腱板断裂は最初は部分的な断裂で済んでいたとしても、徐々に悪化して完全に断裂してしまった場合は手術が必要となることもあるのです。

肩の痛みが長く続いている場合は医療機関を受診するようにしましょう。

また、腕がしびれたり思うように動かせない、ビリビリ痛いという場合も注意が必要です。このような場合は神経痛の可能性がありますが、人それぞれ表現も異なるので、悪化させる前に医療機関を受診することをオススメします。

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肩の痛みは病気の可能性もある

肩の痛みは筋肉や関節の炎症だけが原因とは限りません。以下のような病気の場合も肩の痛みを引き起こす可能性があります。

  • 心筋梗塞
  • 肺がん
  • 胃腸障害
  • 更年期障害
  • 糖尿病

これら内臓が原因のものや、女性ホルモンの乱れによる精神的ストレス、また近年では糖尿病の方は四十肩・五十肩になりやすいという研究結果も出ています。

これらは直接的に肩に原因が無いので四十肩・五十肩ではないですが、肩の痛みに繋がる場合もあります。

肩の痛みチェックシート

自分の肩の痛みは危険なものなのか?不安な方もいると思います。もちろん100%ではないですが、参考程度にあなたの肩の状態がわかります。

黄緑タイプ 四十肩・五十肩予備軍

特に今現在の症状は出ていませんが、日常の生活を送る中で悪い姿勢が続いてしまうことで、今後肩の痛みに悩まされる可能性があります。

肩こりや肩の違和感などは肩の痛みの前兆ともなるので注意が必要です。

水色タイプ 四十肩・五十肩急性期、拘縮期

特に四十肩や五十肩の急性期や拘縮期の可能性があります。炎症が強い場合は「夜間痛」と言われる夜眠るときに肩の痛みが出たり、寝返りを打つ際に肩が痛くなるといった症状に悩まされる時期になります。

黄色タイプ 四十肩・五十肩慢性期

徐々に炎症も落ち着いてきてはいますが、急性期や拘縮期によって動かさなかったり、痛みをかばって肩を動かさなかったときに、肩周りの関節や筋肉が硬くなって動かしにくい状況が作られてきます。

特に何もしなければ痛むことはないですが、大きく肩を回したり、腕を上げる、上着の着脱。下着やエプロンを着けられないという状態になります。

えんじタイプ 腱板断裂の可能性

腱板断裂は四十肩や五十肩とは違い、肩を動かせることもあります。しかし損傷具合によっては「腕を下げる時に痛みが出る」ことや「手を外側に広げた状態で90℃にキープできない」ことも特徴です。補助のために反対側の腕で支えたとしても痛くて上げられない状態になります。

紫タイプ ケガによる腱板断裂の可能性

高所の場所から落下した時などに肩から落ちた場合に起こりやすくなります。まずは病院を受診してレントゲンやMRI検査を受けるようにしましょう。

稀に四十肩や五十肩と診断されてリハビリを続けるものの、1年経過しても改善せず痛みが取れない場合には腱板断裂も疑われます。また、別の病気の可能性もあるので、まずは適切な検査を受けるようにしましょう。

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まとめ

肩の痛みは四十肩・五十肩だけではありません。治療を続けていても痛みに変化がなかったり、改善していない場合は別の原因が隠れていることもあります。

更に内臓疾患、更年期障害、ストレスによって肩の痛みも発生することもあるのできちんとした検査を受けるようにしましょう。

腱板断裂のような危険な肩の痛みではなく、四十肩や五十肩が原因の場合は急性期→拘縮期→慢性期と経過をたどって行きます。四十肩・五十肩についてはこちらをご覧になってみてください。

四十肩・五十肩の原因はわからない?!肩の痛みの予防と対策について