【四十肩・五十肩】肩の痛みに対する治療と予防法5選
「夜も眠れないような痛みが肩にあってこれは治るのか不安になっている」
「徐々に肩が上がらなくなって日常生活にも支障が出るので、何か効果的な方法があれば知りたい」
このブログでは、このような悩みを抱えているあなたの為に記事を書きました。
四十肩・五十肩の治療や予防について
最初にお伝えしますが、四十肩と五十肩は同じ意味であって「肩関節周囲炎」と呼ばれる肩回りの炎症のことを言います。
関節周りの筋肉や組織の変化や炎症によって痛みが起こって、腕や肩を動かす範囲が制限されています。実はこれという原因はわかっていません。しかし
- 加齢によって肩の柔軟性が低下して炎症を起こしている
- 靭帯が部分的に断裂している状態
- 癒着によって血流が悪くなっている
このようなことが考えられます。また、四十肩・五十肩と呼ばれていても、発症年齢は30代のこともあれば20代のこともあります。
そんな四十肩・五十肩についての治療や予防法についてまとめてみました。
四十肩・五十肩の症状
四十肩・五十肩は、腕や肩を動かしたときに痛みを感じます。例にあげると以下のような時に痛みが現れます。
- 髪を洗う時
- 電車でつり革を掴もうとしたとき
- 洋服を着ようと袖を通すとき
- 洗濯ものを干すとき
- 女性下着をつける時
- ベルトを後ろに通すとき
- 歯を磨く、顔を洗うとき
このような動作をするときに痛みを引き起こすことがあります。また、急性期には「夜間痛」と呼ばれる夜も眠れないくらいの痛みが現れることも特徴的です。
四十肩・五十肩に関しては「急性期」「拘縮期」「回復期」に分けられるので更に詳しく解説します。
肩が痛い原因は病気が隠れている証拠?【症状別チェックシート付】
急性期の症状
急性期は「鈍痛」「感覚異常」「痛み」「夜間痛」「安静時痛」が特徴的です。
鈍痛
- 肩の付近が重ダルイ
- 肩の関節部分がピリッと痛みが走る
感覚異常
- 肩まわりの感覚が鈍い
- 腕に違和感が出た
- 頚肩まわりの張りを感じる
痛み
- ズキズキ刺すような痛みがある
- 肩を動かす時に痛みを感じる
- 朝と夜に痛みが強くなる
夜間痛・安静時痛
- 夜寝る時に方に痛みがあり眠ることが出来ない
- 痛みで起きてしまう
- 何もしなくても痛い
慢性期の症状
- 夜間痛・安静時痛が軽くなる
- 肩を回したり動かすとツッパリ感が出る
- 痛みは徐々に少なくなってきているが、動かさなかった影響によって動かせる範囲が狭い
回復期の症状
- 徐々に痛みも落ち着いて動かせる範囲が広がる
- 肩を動かしても痛みが出なくなる
四十肩・五十肩の治療法
ちゃんとした原因がわからない四十肩・五十肩ですが、症状を悪化させない為にも適切な治療やケアが必要になってきます。主に「運動療法」「温熱療法」「寒冷療法」があるので、解説していきます。
運動療法
主に四十肩や五十肩の治療は「運動療法」を中心に行います。肩まわりのストレッチやゴッドマン体操と呼ばれる振り子運動で肩まわりの筋肉を柔らかくして、痛みを緩和させて関節の動きを広げる目的で行ないます。基本的に四十肩や五十肩はどちらか一方の肩に痛みを生じることが多いので、痛みの無い肩も同時に行うことで予防としても用いることが出来ます。
温熱療法
肩の血行を良くさせて、痛みの緩和を目的として行います。整形外科で行なう場合はホットパックやマイクロ波と呼ばれる温熱機械を使用して治療をすることがあります。また、自宅でのセルフケアでは入浴や濡らしたタオルをレンジで温めたものを患部に当てて温める方法もあります。
また、温湿布については温める作用は無いのでご注意ください。
寒冷療法
四十肩・五十肩の初期症状で夜間痛があったり、痛みが激しく肩周りに赤みがある(発赤)場合には、炎症を抑えるために「寒冷療法」を行います。医療機関などではアイスパックを使用することが一般的ですが、自宅で常備されていない方は保冷剤をハンカチで包んで患部を冷やしたり、透明のビニール袋に氷を入れて空気を抜いて当ててみましょう。
また、長時間冷やし続けることで筋肉が硬くなったり凍傷の恐れもあるので注意が必要です。冷湿布も温湿布と同じく冷やす作用はないので注意しましょう。
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四十肩・五十肩の予防法
四十肩・五十肩を予防する為には以下のような日常生活に気を付けましょう。
同じ姿勢や体勢を長時間続けない
四十肩や五十肩の場合、はっきりとした原因はわかっていませんが、筋肉が硬くなることで肩まわりの炎症に繋がる原因にもなり得ます。同じ姿勢や体勢を長時間続けている事で、同じ部分に負担がかかってしまったり動かしにくくなるので、こまめに休息を取りながら動かすようにしましょう。
偏った使い方をして姿勢が崩れないように
身体に負担のかかる姿勢を取り続けている事で炎症の原因にもなります。姿勢が崩れる場合は日々繰り返しの動作を無意識で取っている事で負担がかかりやすくなります。
肩掛けのバックを左右バランスよく持つ、ハイヒール以外の靴を選択するという部分を気を付けてみましょう。
ストレッチのやり過ぎに注意
四十肩・五十肩は運動療法が薦められていますが、過度なストレッチは悪化させることも考えられます。適度にストレッチを行うことで使っていなかった部分の筋肉をほぐして、血流を良くできます。
動きが悪い時は徐々に始めて継続的に行うと良いです。
肩を冷やさない
身体を冷やすと血流が悪くなるので、炎症の原因にも繋がります。夏場はクーラーによって身体が冷えることも考えるので肩が冷えるような衣服は避けて、直接クーラーに当たらないようにしましょう。
身体を冷やす食事にも注意
温かい地域で採れるような食品は、身体を冷やしやすい傾向があります。小麦、砂糖、緑茶、豆腐、大根、ナス、ゴボウ、トマト、白菜、梨、塩などを食べる際には、摂りすぎに注意しましょう。
まとめ
四十肩や五十肩ははっきりとした原因はわかりません。
まずは整形外科を受診して骨に異常が無いのかを検査しましょう。急性期は炎症が強いので、動かすよりも寒冷療法を行って、慢性期や回復期で徐々に運動を取りいれてみましょう。
また、日々の負担によって四十肩・五十肩が起こることも考えられます。日常の姿勢やケアに気を付けて予防することも大切です。