妊娠中にマッサージはOK?やってはいけないツボ押しについて解説
「妊婦でもマッサージを受けられる場所を探している」
「妊娠中にマッサージを受けても大丈夫なのかを知りたい」
「妊娠中にマッサージを受けるメリットや押したらイケないツボなどがあれば知りたい」
今回のブログはこのような悩みを抱えている妊娠中のあなたに向けて書いています。
マッサージは妊娠中でも受けられる?
妊娠中はお腹も大きくなり腰痛や肩こりといった自覚症状や足のむくみや違和感などが出やすい時期です。産後の骨盤矯正は知られていますが、産前がもっと大事なことはご存じでしょうか?それがマタニティマッサージとなります。
そこで、今回は妊娠中でもマッサージを受けることによって効果的な3つのメリットや注意点についてお話しして行きます。
マタニティ(妊娠中)マッサージの効果
妊娠中は足だけではなく体がむくみ、疲労しやすくなります。これはホルモンバランスの乱れによって起こりますが精神面でも不安定になりやすい時期です。
そのような妊婦さんに対して身体的、精神的にもリラックスさせてくれるのがマタニティマッサージと言えます。
安心して施術を受ける場合には、マッサージのプロの施術を受けることをオススメしますが、なかなか通えない方の場合はセルフマッサージをするやり方もあります。
マッサージを受けると施術を受けた後には血流が良くなって、体だけではなく、むくみも取れてスッキリするでしょう!また、マッサージにはリラックス効果もあるので、自律神経が調整されて「つわりが和らぐ」「肌荒れや便秘が解消された」といった声も聞きます。
マタニティ(妊娠中)マッサージのやり方
マタニティマッサージのやり方は、「プロに任せる」「セルフケア」の2つに分けられますので、ご紹介します!
マッサージ師編
流注と呼ばれる東洋医学でいう気の流れに沿って、ツボを刺激したり筋肉や関節をほぐしていき、血流を良くしていきます。
妊娠中は「腰痛」「むくみ」「頭痛」といった症状に悩まされる方が多いですが、このような方には良いとされています。同時にリラックス出来るので自律神経が調整されて、ホルモンバランスも整いやすくなります。
しかし、妊婦さんにはギュッギュッと強い刺激を入れてマッサージを行うことはありません。あなたの体の不調に合わせてマッサージを行い、リフレッシュ出来るでしょう!
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セルフケア編
プロに任せるのが1番良いですが「通う時間やお金が勿体ない」と思う方もいるのではないでしょうか?そんな方には自宅で簡単に出来るセルフマッサージがいいでしょう!
自分で出来るので通う時間や出費を抑えることが出来ます。
セルフマッサージを行う場合はオイルやボディクリームを用意します。これは肌の滑りを良くするためです。
直接手足の皮膚を擦るだけでも血流が良くなるだけではなく、リンパの流れも促進されるので、むくみの改善にも役立ちます。足首側から体幹部分に向かって滑らすようにしてみてください。自律神経を整えてホルモンバランスを調整したい場合は背中を擦ると良いです。
妊娠後期になると、お腹も大きくなってくるので足や背中に手が届かなくなってきます。そのような場合は、ご主人に手伝ってもらいましょう♪スキンシップにもなって良いですしね♪
例えセルフマッサージの場合でも「お腹が張ってきた」といった不調を感じた場合にはマッサージを中止するようにして、安静にしてください。特に妊娠初期は、体調の変化も現れやすいので、強い刺激をむやみに入れることは危険ですので避けるようにしましょう!
マタニティ(妊娠中)マッサージのメリット① 陣痛を軽減
妊娠中は腰痛も起こりやすくなります。更に出産前は陣痛に襲われて苦痛を伴うことも多いはずです。妊娠中にマッサージを受けることによって陣痛を軽減させられるという研究結果が出ています。
分娩室に入る前にはご主人が腰のマッサージを行えると理想的かもしれませんね。
マタニティ(妊娠中)マッサージのメリット② 足のむくみ・下肢静脈瘤の軽減
妊娠中には足全体の血流も悪くなりやすくなるので、足のむくみや下肢静脈瘤といった症状を引き起こしやすくなります。特に夜間に足がけいれんする場合やしびれ、足が重いといったことも現れやすいですが、妊娠後期にかけて足のむくみや下肢静脈瘤の症状を和らげる為にマッサージが役立つと思われることを示す研究結果が出ています。
マタニティ(妊娠中)マッサージのメリット③ 腰痛・骨盤痛に効果的
妊娠中は特に薬効成分が含まれている湿布や痛み止めは使用に消極的な場合があります。そんな時は、マッサージやカイロプラクティックのケアをすることによって腰痛や骨盤まわりの痛みなどに効果的です。さらに効果だけではなく、安全性も証明されています。
妊娠中のマッサージを受けるには?
まずは通院している産婦人科の先生の許可を得るようにしましょう。そして『あん摩マッサージ指圧師』の国家資格を持った施術者が居る治療院に行くようにしましょう。
ホームページや自己紹介の部分に保持資格として明記されている場合は安心です。また、産後の骨盤矯正などを行なっている場合はマタニティマッサージを受けられる可能性も高いので一度問い合わせしてみましょう。
マタニティ(妊娠中)マッサージの注意点
妊娠中は「初期・安定期・後期」別に注意点が異なります。特に妊娠初期は体調を崩しやすく不安定な時期になるので注意が必要です。
妊娠初期の注意点
妊娠初期は胎盤が完成していないので、マタニティマッサージによって血流が促進されて、お腹の張りや痛みといった不快感が出ることがあります。また、妊娠初期は流産の危険性もあるため、充分注意が必要です。
妊娠中は通常時よりも女性ホルモンの分泌が増えるので、自律神経も乱れやすくなります。マッサージを受けるとリラックスする効果が出過ぎて逆効果になることも!
妊娠初期にマッサージを受けてはいけないと言うことではありませんが、体調のことを考えて出来るだけ控えることをオススメします。
安定期の注意点
安定期は、胎盤も完成された状態なので産婦人科の医師の許可を得ればマッサージを受けても大丈夫です。
しかし通常のマッサージとは違い、刺激量や施術を受ける体勢などに気をつけて受ける必要があるのでマッサージのやり方は注意が必要です。
マッサージと併用して適度な運動を継続的に取り入れることによって、身体的・精神的にもリラックスした日々を送れるようになります。
妊娠後期の注意点
妊娠後期は臨月を迎えるにあたって、お腹はドンドン大きくなります。就寝中に寝返り返り打ちにくくなるので、睡眠不足やストレスに悩まされる妊婦さんも多いです。
出産に向けての準備も始まるので、精神的にも身体的にもストレスを受けやすくなります。そんな時にはマッサージでリラックス出来るといいですね♪
特に「むくみ」や「足がつる」といった悩みに対しても効果を発揮してくれます。妊娠後期にはホルモンバランスの影響と、子宮が大きくなることによって特にむくみの中でも「足のむくみ」が目立ちます。ほとんどのケースでは出産を向かえると足のむくみは軽快しますが、妊娠中は足のマッサージが効果的です。
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妊娠中に押してはいけないツボ
自分自身でセルフケアとして用いるツボ押しですが、特に妊娠初期に押してはいけないツボの代表例をご紹介します。ツボに関しては、東洋医学の考え方なので、西洋医学でもある産婦人科の医師のほとんどの方が専門外の事が多いです。
しかし場合によっては子宮収縮に関係するツボである場合や陣痛を誘発、流産を起こすと言われています。
ただし、このツボを押した後すぐに悪影響が出るわけではないですが、間違ってツボを押してしまって体調の変化が出た場合には、早急に医師に相談するようにして下さい。
三陰交:さんいんこう
内くるぶしから指四本分(人差し指から小指)のところにあるツボですが、この三陰交というツボには「陣痛促進」の効果があるので、出産が近づいた妊婦さんにこのツボを刺激する事はありますが、妊娠初期に刺激を入れてしまうと流産の可能性も出てくるので、妊娠初期には控えるようにしましょう。
湧泉:ゆうせん
足の裏にある湧泉ですが、むくみや冷えに対して効果のあるツボになります。湧く泉と言うことから元気が出たりデトックスに効果を発揮してくれますが、同時に胎児も流してしまう可能性があると言われているので、妊娠初期には控えるようにしましょう。
太衝:たいしょう
足の甲にある対象ですが、腰痛に用いたり出産を控えている妊婦さんに陣痛促進のために使用するツボとなります。妊娠初期の妊婦さんはなるべく控えるようにしましょう。また、
反対に出産に備えるために陣痛を促進させる場合には、三陰交と組み合わせて刺激を与えることもあります。
肩井:けんせい
肩にある肩井ですが、肩こりなどに効果的なツボになります。しかし子宮を収縮させる作用もあるので、妊娠初期の妊婦さんには非常に危険なツボになります。
合谷:ごうこく
親指と人差し指の間にあり、やや人差し指側にあるツボです。このツボも子宮収縮を促すということがあるとされています。
マタニティ(妊娠中)マッサージを受けた方の体験談
当院でマタニティマッサージを受けられた方の体験談をまとめてみました。腰痛や坐骨神経痛予防、ストレス解消にも繋がっているそうです。
妊婦さんの場合はサロンやリラクゼーションのようなお店の場合は断られることが非常に多いです。マッサージの資格を持っている施術院を探してみて下さいね♪
そこまで強く押されている感じも無く、どちらかと言うと筋肉や関節を動かしてくれる感じでソフトな感じでした。痛みやしびれだけではなく、ストレス解消にもいいかもしれません。
妊娠中は骨盤まわりの負担が増えるため腰痛だけではなく坐骨神経痛と呼ばれる足のしびれや痛みを引き起こすことが多くあります。そのような場合は、腰の専門家に任せるといいでしょう。
マタニティ(妊娠中)マッサージ:まとめ
産後に骨盤が歪んでくることは知られていると思いますが、実は妊娠後期から骨盤は出産に向けて徐々に広がってくるのです。その影響もあって腰痛や骨盤まわりの痛みも引き起こしやすくなります。
また、陣痛や足のむくみを抑えることも出来るので妊娠中に身体のことで悩まれている場合は、一度産婦人科の医師や助産師さんの了解を得てからマッサージを受けることも1つの手段ではないでしょうか?
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参考文献