腰痛治療に効果があるとされる治療法を科学的根拠も含めて解説

公開日:2019/09/24  最終更新日: 2022/09/25


6ヶ月以上慢性腰痛に悩んでいて効果がある治療法を探している
この腰痛をなんとかしたいけれど、どんなものがいいのか悩んでいる
このブログではこのような悩みを抱えているあなたに向けて記事を書きました。

慢性腰痛の治療効果がある方法を探しているあなたへ

慢性的に抱えている腰痛って本当に辛いですよね。私自身ももともと腰痛持ちでした。何をするにも辛くてやる気が出ない・・・そんな毎日を過ごされているのではないでしょうか?このブログではヨーロッパの腰痛診療ガイドラインにのっとって、中程度のエビデンスがある治療法を中心にお伝えしていきます♪

慢性腰痛の治療で効果が実証されている4つの方法

中程度のエビデンスがある治療方法は「脊柱マニピュレーション」「運動療法」「鍼治療」「マッサージ」の4つです。この4つについてより詳しく解説していきますね。

慢性腰痛治療の効果実証その① 脊柱マニピュレーション


脊柱マニュピュレーションとは、カイロプラクター、オステオパシー、理学療法士、一部の医師が腰痛を和らげる為に本来の身体の機能を取り戻す目的で行なわれることがあります。

アメリカの内科学会と疼痛学会では2007年に発表されたガイドラインに対して、セルフケアでは改善しない腰痛に対して補完療法の1つとして脊椎マニピュレーションを上げています。さらに科学的に検討した結果、腰痛に対して脊椎矯正を行う場合は、訓練を受けて免許を保持する治療家が施術をした場合に比較的安全であることもわかっています。

慢性腰痛治療の効果実証その② 運動療法


運動療法は、字のごとく運動をすることです。この運動療法の中には腰痛体操や機能訓練と言ったものも含まれます。身体を動かすことで以下の効果を発揮します。

  • 関節可動域の改善
  • 筋力の改善
  • 協調性の改善
  • 糖代謝の改善
  • 脂質代謝の改善
  • 肺活量の増大
  • 最大酸素摂取量の増加
  • 運動時の血圧上昇を抑える

といった効果を発揮します。

腰痛診療ガイドラインでは、運動強度や時間に関係なく継続して運動が出来るものを推奨しています。

慢性腰痛治療の効果実証その③ 鍼治療


鍼は、「はり師」の国家資格が必要となる国家資格の1つです。鍼治療は厚生労働省も効果を認めています。

また、多くの研究結果により鍼治療は腰痛を始めとして首痛、変形性膝関節症など慢性化することが多い疾患に対して緩和される効果があることが分かっています。従って鍼治療は慢性痛を抱えている人にとっては1つの妥当な選択肢となりえるのです。

慢性腰痛治療の効果実証その④ マッサージ


マッサージも「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要となる国家資格の1つです。マッサージが出来るのはこの国家資格を持った者と医師の2つしかありません。

ある研究結果によると、深部組織のマッサージは、非ステロイド系抗炎症薬(痛み止め)と同等の効果を発揮して併用することで更に腰痛が軽減されることがわかってきました。

さらに「2011年にNCCIHから女性を受けた臨床試験によるとマッサージは慢性腰痛に効果がある可能性があると結論されました」とあります。

慢性腰痛治療では効果が薄いかも

長く治療を続けていたりすると効果が薄いのかな?なんて思われてしまうのではないでしょうか?実際にエビデンスに足る報告がないの治療法もあるのです。その中には整形外科や整骨院で良く行われている「けん引療法」「寒冷療法」「干渉療法」「超音波療法」などは慢性腰痛に対してエビデンス(科学的根拠)に足る報告が無いことが分かっています。

まとめ

腰痛治療には効果があるものやそうでないものがあります。しっかりとどんな治療を受けたらいいのかが分かっていると治療期間も半減できるのではないでしょうか?今回お伝えしたことは、あくまで慢性腰痛に対してのものになりますが、詳しい症状を診てから治療を受けることをオススメします。どんなに素晴らしい治療法だとしても原因が間違っていたら効果的なはずの治療法も意味を為さなくなってしまいます。

まずは、何故その腰痛が出てしまったのか?この部分を見極める必要があります。

参考文献

統合医療発信サイト 鍼治療
統合医療発信サイト 脊柱マニピュレーション
腰痛診療ガイドライン2012 治療
慢性腰痛に対する運動療法の効果
腰痛に対する脊椎マニピュレーションについて知っておくべき4つのこと