ぎっくり腰でもない腰が痛い時に湿布はどこに貼る?副作用と正しい貼り方
「腰が痛くて湿布の貼る位置は腰で本当にいいのだろうかと疑問に思っている」
「湿布に頼るくらいならちゃんとした位置で使用したい…けど副作用も心配」
このブログは腰痛持ちでこれから湿布を貼ろうとしているあなたに向けて記事を書きました。
腰が痛い時に湿布はどこに貼る?
腰が痛くて病院に行ってみると、必ずと言っていいほど湿布を処方されることがありますよね?何故病院が湿布を処方するのかと言うと、儲かる…と言うのももちろんあるのですが、痛み止めの薬や湿布は「継続的にあなたのことを治療していますよ」と言う意味があるそうです。
そんな湿布ですが、良くも悪くも言われているのですが果たして処方されたら本当に腰に貼るべきなのでしょうか?そこで今回は腰痛持ちの方でどこに貼ったらいいのかをご紹介していきます。また、正しい貼り方や副作用についてまとめてみました。
腰が痛い時に用いる湿布の効能
湿布を用いる時ってどんな時でしょうか?そりゃ痛いからに決まってますよね…。
ですが、貼ったら腰の痛みが無くなるイメージではないでしょうか?しかし、ほとんどの方が貼った結果、体にどのようなことが起きて、どのような結果を得られるのかを知りません。ですので、ここで少しどのような流れなのかをご紹介しますね。
湿布の効能① 血管が収縮する
湿布は皮膚の上から貼るものなので、皮膚から血管に湿布に含まれる消炎鎮痛成分が入っていきます。血管に成分が流入する事で血管は閉じていきます。
湿布の効能② 血液の流れる量が減少する
血管が閉じてくると、いくら血液量が増えたとしても流れが悪くなります。ホースで例えると、沢山の水を出す為には蛇口を沢山捻る必要があります。すると沢山の水が流れますが、指でホースを摘まむと流れが悪くなるなんてことがありますよね?
湿布を貼るとこのようなことが血管で起こるのですが、これは炎症を抑える為に起こる現象です。
血管を細くした方が少ない血液量で済むので、早く炎症を止められるというメリットがあります。詳しくは正しい貼り方の部分で解説していきます。
湿布の効能③ 筋・神経に送られる血流が減少する
血管が閉じで血液量が減ると、同時に筋肉や神経へ送る血液量も減ってくるという事です。血液には多くの酸素を含んでいるので、血流が悪くなることで十分な血液が筋肉や神経に運ばれないので痛みを鈍らせるという作用があります。
痛みが止まるならいいじゃん。って思われるかもしれませんが、このことが副作用に繋がってくるのです。ここも詳しくは副作用の部分でご紹介します。
意外と知らない湿布の副作用
湿布ってホントに便利なものなので、ついつい頼ってしまいますが、湿布はれっきとした薬なので、効果ももちろんありますが、同時に副作用があることも忘れないでください。
一番の要因は「血管を収縮させること」にあります。これが原因となり様々な副作用が起こるのでご紹介しますね。
皮膚が黒くなる
長期的に湿布を使用している場合は、常に貼っていた部分が黒くなり湿布を貼っていた形が残ってしまいます。これは血管が閉じることで十分な酸素供給が出来ていない証拠です。
私たちは鍼治療やテーピングをする時に皮膚を見ることがありますが、誰が見ても湿布の後と分かるほど跡がくっきりしています。
痛みを感じにくくなる
痛みを感じにくくなるというのは一見良さそうなイメージではありますが、その分無理をしてしまうということです。本来痛みは異常を知らせるサインですが、無理やり感じさせないように感覚を鈍らせ湿布の効き目が切れた時に、また痛みに襲われる。
よく「湿布を貼ったら治った」という方が居ますが、実は治ったのではなく感覚を鈍らせただけなのです。
筋肉が硬くなる
十分な血液が循環しないと酸欠を起こし筋肉は固くなります。一般的には「コリ」という表現をするほうが分かりやすいでしょうか?
痛みは血流量が減少したことによる酸欠によって起こるのですが、おかしいですね。
通常であればコリを解消する為に湿布を貼ると思いますが、逆なんです。湿布を貼ったことによって血管は閉じるのでコリも強くなり、筋肉は固くなる一方なのです。
代謝が落ちる
血液は体温にも関係してきます。よく体が冷えている場合は血流が悪いからなんて表現をすることもありますが、湿布を貼ることで体温の調整もしにくくなるのです。それは基礎代謝にも同じことが言えます。
代謝が下がると、筋肉が固くなる、内臓が働かなくなる、体温が下がるといったことが起こります。
しかし、多くの方は「腰だけ貼ってるんだから腰だけ影響を受けるだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、腰の場合だけではなく血液は全身に巡っていきます。ですから貼った部分だけに影響が出るなんてことはないんです。これは痛み止めも同じことが言えます。
湿布の正しい貼り方
湿布を貼るケースは捻挫や打撲、肉離れといったケガに対しては有効的です。発赤と呼ばれる皮膚に赤みがある場合(熱感)や内出血や腫れが出ている場合は炎症を起こしているサインです。
このような場合は湿布を使用して炎症を抑えることが可能なので、腰の場合はぎっくり腰やぶつけた時に用いた方がいいでしょう。また、湿布は短期的に使用する分には問題ありません。ただし1週間以内くらいまでに貼る期間を定めましょう。
湿布以外の対処法
今まで説明したことをご覧いただいたら理解できると思いますが、慢性的な痛みや筋肉が硬い場合には湿布を貼らない方がいいです。湿布に頼らない為にはどうしたらいいのかは非常に簡単です。それは血流を良くすることです。
- ・温める
- ・整体やマッサージを受ける
- ・ストレッチをする
- ・運動をする など
少し温めるだけで調子を取り戻せる方はこれくらいで十分効果的です。しかし中にはこれだけでは良くならない方も居ます。特に重症度が高い場合は体の中から変えていく必要があります。
- ・食事
- ・睡眠
- ・姿勢
- ・負担を少なくする体勢 など
整体やマッサージ、ストレッチや温めただけで一時的には良くなるという方の場合は、上記のようなことが必要です。その場で楽になることは素晴らしい事ですが、どれだけその状態が継続するかが一番重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?最初にお伝えした、病院の先生が継続的に治療をしているというのはケガのことを言っています。
湿布は頼りやすいものなので意外と知らないことがあったのではないでしょうか?湿布はあくまでケガに用いた方がいいです。もし使用するなら1週間以内に抑えるようにしましょう。
湿布はあくまで薬なので、長期的に使用する事はオススメしません。