脊柱管狭窄症の原因は姿勢ではない?たった1つの解決法
「脊柱管狭窄症は、姿勢を改善しないと良くならないのかと不安や疑問に思っている」
「もしも、脊柱管狭窄症の原因が姿勢にあるなら、痛みや痺れが出ない姿勢はどんな姿勢なのかを調べている」
このブログでは、このような悩みを抱えたあなたに向けて記事を書きました。
脊柱管狭窄症とは?
背骨の中心に神経の通り道でもある空洞(脊柱管)が狭くなる(狭窄)ことで血管や神経が圧迫されて腰の痛みや足の痺れ・痛みをきたす症状です。病気という記事も多いですが、あくまでも「症」という文字を使っているので、病気ではないという判断をしています。
脊柱管狭窄症は、50代以上で徐々に患う方も多くなります。それには理由がありますが、40代以降から椎間板の水分が抜けてクッションが硬くなることによって、退行性変性を起こすものと考えられています。
このようなことから、「加齢によるもの」と判断されてしまうのは、この為です。その結果、血流が低下して痛みや痺れを引き起こすとされています。
脊柱管狭窄症の原因は姿勢ではない?
脊柱管狭窄症になる原因は姿勢ももちろん関係してきますが、腰が動き過ぎてしまった結果、脊柱管狭窄症を引き起こしている可能性が非常に高いです。
腰は平面関節なので、前後の動きには優れていますが、横に倒したり、左右に回す動作は劣っています。関節は前後・左右に倒す・左右に回すという6通りの動きが十分に出来てこそ十分な働きと言えます。
しかし腰の部分は安定を保つことには優れていますが、動作には劣ってしまいます。つまり、腰が動いているように見えても、実は他の部分が代用して動いているように見えているだけなんです。
腰の動きを代用する2つの関節
腰の動きは前後・左右に倒す、左右に回すという6通りの動作がありますが、一番動ける動作は前かがみの動作の時に働いています。それ以外は、腰は大きく動いてはいません。
その為、腰の周りにある関節が腰の動作を補っています。その関節は、背中の「胸椎」と「股関節」です。腰を反らす時に症状をきたす脊柱管狭窄症ですが、腰は元々反った状態(後弯)なので、図の通り胸椎も動きますが、大きく動くのは股関節となります。
この股関節は球状の関節なので、6通りの動きを十分に動かすことが出来ます。しかし、この股関節が十分に働かなくなる結果、腰が動くしかない状況が作られてしまうのです。
姿勢を気にすることよりも動作を重視する
脊柱管狭窄症を患っている人のほとんどが、姿勢によって症状を強くしているよりも動作によって辛い思いをしている方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
- 腰を反らすと痛い
- 長時間歩くことが困難 など
辛い思いをしたくないからこそ、前かがみ姿勢などを取っているのではないでしょうか?本当に脊柱管狭窄症の原因が姿勢だとしたら、何もしていなくても動作に関係なく痛みや痺れに襲われているはずです。
人間の体は、使わなくてもいい部分はありません。自分の仕事をして皆でカバーすることが本来の働きです。痛みや痺れによって本来使わないといけない部分がサボってしまった結果、症状を引き起こしてしまうんです。
腰への負担を補う必要がある
先ほどもお伝えしましたが、腰は安定を保つことに優れているので動いてはいけない関節です。その為、周りの背中や股関節が動かないと、それだけ腰への負担が強くなるということです。
中でも股関節は、体重の約6割の負担を受けるとも言われているので、十分な働きが出来ない場合は、本来股関節で受けなければならない負担が、腰にかかってくるということです。
十分に働かせる為にも、股関節の前後・左右に倒す・左右に回すという6通りの動きを広げてあげる必要があります。
脊柱管狭窄症を解決するには股関節の柔軟性が必須
柔軟性を高める為にはストレッチが代表的なものとなりますが、普段からストレッチをする習慣がない人には、辛いものですよね?ましてや、どんなストレッチがいいのか?何をしたらいいのか?と調べる労力も必要です。
ですから、誰でも知っている方法で股関節の柔軟性を高めることが出来れば、一番理想的かと思います。
ラジオ体操が理想的
子供の時にラジオ体操をやった経験はありますよね?また、職場でラジオ体操を朝に取り入れている所もあると思います。このラジオ体操は、「ダイナミックストレッチ」とも呼ばれ、関節の柔軟性も高められ、筋力発揮も高められる非常に優れた体操なんです。
反対に一般的によく行われる、ゆっくり体を伸ばすようなものを「スタティックストレッチ」と言いますが、関節可動域は向上するものの、筋力発揮が低下するという臨床結果も出ています。
ポイントは苦手な動きを見つけること
人間の体は、よく使う動きほど柔らかくなりやすいです。それは使うことによって多くの酸素、つまり血液が循環しやすくなるからです。「若い頃には柔らかかったのに」というのは、最近ではその動作を行なっていない証拠でもあるんです。
ですから、得意なう時や日常から多く使う動作については硬くなりにくいので、日常で少ない動作や苦手な動き(固い動き)を見つけて、積極的に動かしていくことが必要です。
まとめ
姿勢も動作も、結果的に腰にかかる負担を極力減らすという意味合いでは同じです。しかし、一定の動作によって脊柱管狭窄症による症状をきたしている可能性が高いので、姿勢に気をつけることはもちろん大事なことですが、動作をより重点的に注意することが最も重要かと思います。
今現在、脊柱管狭窄症でお悩みの方は、一度ご相談ください。