膝の内側の痛みは鵞足炎や変形性膝関節症ではない?たった1つの原因
「膝の痛み 内側」とインターネットで検索をすると「鵞足炎」や「変形性膝関節症」という症状名が多く出てきます。しかし、鵞足炎や変形性膝関節症が原因ではなく、またはケガによる膝の内側の痛みでもない場合、たった1つだけ考えられる原因があります。
このブログを最後までご覧いただくと、膝の内側の痛みのたった1つの原因と簡単な対処法について理解することが出来ますので、是非参考にしてみてください。
膝の内側が痛くなる原因
膝の内側の痛みを抱えている方は、男性よりも女性に多いのですが、
- 女の子座り
- 座り方
- O脚・X脚
によって、膝の内側が痛くなってしまうことが増えてきます。
この3つに関して共通する部分は、太ももの骨(大腿骨)が内旋(内側に捻る)している状態になっているということです。これらの姿勢をし続けることによって、お尻の筋肉の大殿筋が使われなくなり。O脚やX脚を招くだけではなく、お尻が大きくなった。お尻が垂れて来たといったスタイルにも影響を及ぼしてきます。
女の子座り
床に座った時に、男性の場合は”あぐら”の姿勢が得意ですが、女性の場合は女の子座り、またはペタンコ座りなんて言い方をすることもあります。この体勢を続けていることにより大殿筋が使われなくなってしまいます。
座り方
椅子に座る時に、男性の場合は股を広げて座ることが多いですが、女性の場合は足を左右どちらかに流す姿勢が多い為、大腿骨が内旋しやすくなってきます。また、肩幅に広げた足を両方の膝の内側をくっつけるような座り方をしている場合は、両方の脚が内旋してしまう結果を招いてしまいます。
O脚・X脚
O脚とX脚は、異なるものと認識されている方も多いと思います。O脚とX脚の違いは膝から下が外を向いているか?内を向いているか?の違いだけで、太ももまでは内旋している状態で同じです。
膝の内側が痛い場合はハンター管症候群
ハンター管症候群とは聞きなれないものだと思いますので、簡単に解説します。
ハンター管は、膝の内側にありその下を伏在神経(ふくざいしんけい)、大腿動脈・大腿静脈の3つが走行していきます。
大腿骨が内旋位になっていることにより、負担が重なり血流が悪くなった結果、膝の内側に痛みが出ます。鵞足炎と間違えやすいですが、多くの膝の内側の痛みはこのハンター管が影響して症状を引き起こしています。
膝の内側の痛みを解消させる対処法
膝の内側の痛みを解消させる為には、
- 大殿筋を使う体操
- ハンター管へのマッサージ
この2つを行っていきましょう。
詳しくは動画で解説しています。
ハンター管症候群の場合は腰椎に原因があることも
ハンター管症候群の場合は、膝の内側の単独による原因も考えられますが、伏在神経の走行を考えると腰椎の上の部分が原因となって膝の内側の痛みを引き起こしている可能性も隠れています。
伏在神経は大腿神経(だいたいしんけい)と呼ばれる神経の枝となります。そのため、胸椎や腰椎に原因が隠れていることや、鼠径部の血流不全によって起こっていることなど、様々考えられます。
大腿骨が内旋することによって、姿勢を良くしようとすると腰が反りやすく、また股関節は曲がりやすい姿勢となる為、負担がかかりやすい状態になりやすいです。
そのような場合は、セルフケアのみでは解決しないことが多いので、一度ご相談ください。