膝の外側の痛みの原因と対処法について解説
「膝の外側が痛くて、何が原因なのかをインターネットで調べている」
「大きな病気や疾患が隠れていないか不安」
このブログは、このようなお悩みを抱えている膝の外側が痛いあなたに向けて書いています。
膝の外側が痛くなる原因とは?
膝の外側が痛くなる場合、筋肉や神経などの走行、年齢や性別、ケガ、生活習慣・運動習慣などによっても原因が異なります。膝の外側に痛みが出る可能性がある疾患について簡単にご紹介します。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)
主に長時間ランニングを行った際に、お尻の筋肉の外側から太ももの外側を通り、膝の外側に向けて走行する靭帯に負担がかかることによって、膝の外側が痛くなる疾患です。
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、必ずしもランナーが起こる疾患ではないですが、ランニング動作によって起こることが多いため、ランナー膝と呼ばれています。
腸脛靭帯炎は、「練習量の増加」「マラソン初心者」「走行量の増加」などにより、膝への負担が大きくなった際に発症しやすい疾患です。膝の炎症が起こっていることによって、膝の外側に痛みが出るようになるので、早期治療やRICE処置(R:休息I:冷却 C:圧迫 R:挙上)といったケアが重要となってきます。
外側半月板損傷
主にコンタクトスポーツと呼ばれるラグビーやアメリカンフットボール、柔道、空手などから、切り返し動作の多いサッカーやバスケットボール競技に多い疾患です。
膝が強く捻られた状態となってしまい、半月板が傷つき周りの組織の骨膜が削れてしまうことによって痛みを引き起こします。
※半月板自体に痛みを感じるセンサーはありません。
発症頻度は、内側半月板損傷に比べると比較的低いですが、損傷の程度によっては手術を検討される場合もありますが、まずは早期に治療を行い、RICE処置でケアを行い機能を向上させていくことが重要です。
外側側副靭帯損傷
膝関節の靭帯は、「前十字靭帯」「後十字靭帯」「内側側副靭帯」「外側側副靭帯」と4つの靭帯がありますが、この外側側副靭帯は一番発症頻度が低い靭帯と言われています。
外側半月板損傷と同じく、ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツや、切り返し動作の多いサッカーやバスケットボール競技に多く見られます。
また特徴としては「運動制限」「腫れ」「膝が抜ける」といった感覚や違和感などが出現しやすくなります。この疾患もケガですので早期治療とRICE処置でケアしていくことが重要です。
坐骨神経痛
膝の外側は坐骨神経の枝が関係している部分でもあります。坐骨神経痛と言うと、お尻や太もも裏、足先にかけての痛みや痺れをイメージされる方も多いですが、膝の外側も坐骨神経痛によって起こってくる可能性があります。
坐骨神経は膝裏のやや上から枝分かれして、膝の外側を通って脛の前に行く総腓骨神経(そうひこつしんけい)という神経が関係しています。
神経痛の場合は、神経に何か異常があるのではなく、神経の周りを通っている血管に問題が生じた場合、痛みや痺れを伴い神経痛とされています。
変形性膝関節症
関節には6通りの動きがあります。曲げ伸ばし。左右に倒す。左右捻るという動きがありますが、膝の場合は曲げ伸ばし以外の動きが苦手な関節です。
その為、その他の4通りの動きをしてしまうとケガに繋がることがあります。
また、膝の場合は動かすことが苦手な関節でもあるので、負担を受けることが苦手です。変形が起こる部分は、動かすことが苦手な関節が動いてしまった為、圧力がかかったことによって変形が起こってしまいます。
肥満や体重増加が原因と言われていますが、膝周りの関節でもある股関節や足指などの柔軟性が低下した結果、膝への圧力が強くなり変形が起こるとされています。
膝の外側が痛い場合の対処法
あくまでも対処法は病院に行って診断を受けてから行うことが理想的です。ケガによる膝痛の場合は組織の損傷がひどい場合は、手術が検討される可能性もあるので、早期に整形外科を受診して正しい判断を仰いでください。
また、コチラでは診察前後の対処法について簡単にまとめています。
診断前のケガ
「急に捻った」「ぶつけた」などによるケガの場合は、RICE処置を行って早急にケアをしましょう。
- R:Rest(安静)
- I :Icing(冷却)
- C:Compression(圧迫)
- E:Elevation(挙上)
痛めた患部を安静に保ち冷却・圧迫を加え、心臓の位置よりも高い位置に挙げることで、腫れや内出血を緩やかにする目的で行います。
負傷直後の場合は、腫れや発赤などの炎症症状が見られないこともありますが、ケガをした場合は、必ずRICE処置を行うようにしてください。
診断後のケガ
診断を受けた後は、リハビリや外科的な処置が必要なケースがあります。負傷直後はギプス固定やテーピング固定などが行われる場合が多いので、負傷した患部以外の部分を動かすようなストレッチや体操を行うようにしてください。特に股関節や足首などを動かすことは、ケガの防止・予防にも役立ちます。
診断前の変形性膝関節症・坐骨神経痛
この2つの場合は、ケガで起こることも稀にありますが、徐々に痛みなどの症状が現れる場合がほとんどです。症状を放置してしまった結果、症状が悪化してしまう要因にもなり兼ねませんので、まずは整形外科にて適切な診断や処置を受けるようにしてください。
診断後の変形性膝関節症・坐骨神経痛
稀に外科的な手術が必要となる場合もありますが、構造と機能が一致していないことが多いのが変形性膝関節症・坐骨神経痛なので、ほとんどは保存療法と呼ばれるリハビリがメインだと思います。
人間は、筋肉が硬くなると関節も固まって動作制限が起こってきます。痛みや痺れなどの症状を取り除き、今までとは異なる膝への負担を軽減させるような身体の使い方が必要となってきます。
まとめ
膝の外側の痛みはケガか慢性痛と呼ばれる変形性膝関節症・坐骨神経痛に分かれます。負傷してしまった場合、膝を痛めてしまった場合は、整形外科を受診して診断を受けるようにしてください。
また市川市行徳駅前にあるけやきの森整体院は、病院との併用を推奨しています。整骨院や整体院では画像検査や投薬治療は行えない為、病院で出来ることと整体院で出来ることは異なります。
お互いに対応できる部分を利用し、膝の外側の痛みに対して改善していく流れになりますので、もしもあなたが膝の外側の痛みでお悩みの場合は、一度ご相談ください。