膝の内側の痛み 鵞足炎

公開日:2021/10/29  最終更新日: 2022/01/16

本日は膝の内側に痛みが出る「鵞足炎(がそくえん)」についてお話していきます

 

「歩いていると膝の内側が痛い

ランニングをしていると膝の内側が痛くて途中で止まってしまう」

「座って立ち上がる時に膝の内側が痛い

 

このような方には有益な情報となっておりますので是非最後までご覧ください。

鵞足炎とはどのような病気なのか?

「鵞足炎」とは太ももの裏から内側を走る「縫工筋(ほうこうきん」「半腱様筋(はんけんようきん」「薄筋(はっきん)」この3つの筋肉の付着部に炎症が生じる病名になります。

この3つの筋肉の付着部で構成する形が「ガチョウの足」に似ていることから「鵞足炎」と名付けられました。

鵞足炎はランニングを繰り返し行うことによる膝障害の代表的な疾患です。

膝の後内側には内側ハムストリングス(半膜様筋と半腱様筋)と内転筋(薄筋)の腱が集まって、脛骨に付着します。

膝の曲げ伸ばしの時に、これらの腱は大腿骨の内顆や脛骨内顆とこすれ、また腱同士の間でもこすれ合いがおこります。

このようなこすれ合いが強くおこり、何度も繰り返されることで、腱の周囲を包む腱鞘や複数の腱の間の滑走を助ける滑液包に炎症が生じて、腫れや痛みを感じる状態が鵞足炎です。

鵞足炎の原因

主にオーバーユース(使い過ぎ)が原因で起こります。

ランニングによって鵞足を構成している筋肉(縫工筋、半腱様筋、薄筋)を使い過ぎて、縫工筋、半腱様筋、薄筋の付着部を引っ張ってしまい、それがストレスになり痛みや炎症が起こっていきます。

上記3つの筋肉疲労の蓄積や柔軟性の低下がみられる人は鵞足炎のリスクがありますが、骨盤の歪みや股関節の歪みによって、膝が内側に入ってしまっている人は発症のリスクがさらに高まります。

鵞足炎の治療法、予防

急性期の場合、ランニングの休止や患部のアイシングが必要になります。

次に鵞足を構成する縫工筋、半腱様筋、薄筋をマッサージやストレッチ、鍼によって緊張を緩め、筋肉の付着部のストレスを軽減していきます。

あとは骨盤の歪みや背骨のアンバランスによって、片側の膝に負担が強くなる場合があるので、そのような場合には背骨や骨盤の調整をして片側に掛かっている負担を軽減するような施術も行います。

 

予防としては、ランニングフォームの改善が必須になります。

着地時に膝やつま先が外を向いていると、縫工筋、半腱様筋、薄筋がより収縮してしまい、鵞足部に負荷が強くなります。

このようなランニングフォームで繰り返し走る動作をしていると、膝の内側に負担が掛かって鵞足炎になりやすくなってしまうので注意が必要です。

いくら走っても鵞足炎にならないランナーがいることを考えると、このランニングフォームに原因があると言えるかもしれません。

 

鵞足炎のまとめ

・ランニングをしていて膝の内側が痛くなった場合、鵞足炎の可能性がある

 

・鵞足炎は縫工筋、半腱様筋、薄筋という太ももの裏、太ももの内側の筋肉が緊張して付着部である脛骨を引っ張ることによって炎症や痛みを生じる膝障害である

 

・鵞足炎の原因はオーバーユース(使い過ぎ)で、急性期はランニングの休止、患部のアイシングが必要である

 

・鵞足炎の治療は縫工筋、半腱様筋、薄筋の過緊張を緩めるためにマッサージ、ストレッチ、鍼灸などを用いて行う

 

・鵞足炎の予防はランニングフォームを改善して、膝の内側に負担の少ないフォームを身につける必要がある

 

 

 

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