若い30代女性でも軟骨がすり減る?膝痛の原因と対処法について解説
「膝の痛みで、階段の昇り降りや歩く時が辛いので、原因は何が考えられるのかを調べている」
「まだ30代なのに、膝の痛みで良くある軟骨がすり減って痛みが出ているとしたら、どうしたらいいのか知りたい」
膝の痛みに対して、インターネットや動画検索をした際に様々な体操やストレッチなどがあると思いますが、沢山の情報に溢れかえってしまい、どうしたらいいのか分からない方も非常に多いです。そこで、今回は若い30代の女性でも膝の痛みが出てしまう原因や対処法について解説していきますので、是非参考にしてみてください。
若い30代女性でも膝の痛みが出る原因
ケガでもないのに、徐々に膝の痛みが出てくるようになってきた…。そのような思いをされていませんか?膝の痛みというと、どうしても高齢者のイメージがあると思うので、気持ちも不安定になりやすいです。
しかし、若い20代や30代の女性でも膝の痛みを抱える原因が複数考えられます。
女性特有の座り方
「女の子座り」や「ぺたんこ座り」といった座り方は女性ならではの座り方ではないでしょうか?または、どちらか片方に足を投げたりして座ることによって、太ももの骨(大腿骨)が内側に捻られる為、O脚の要因にもなります。
また、電車や座っている際に、肩幅に開いた状態で膝の内側をくっ付けることでも同様のことが起こります。
膝の関節は曲げ伸ばしする際に、脛(すね)の部分が外側に捻られる(スクリュー・ホーム・ムーヴメント)ことによって、動作が出来るようになります。しかし、女性特有の座り方を行うことによって、その動作が出来にくい状況となってきます。
股関節の柔軟性の低下
股関節は体重の約6割の負担を受けるとも言われています。その為、股関節の柔軟性が低下することによって、膝への負担が強くなることが考えられます。
関節の動きは、前後・左右に曲げる・左右に倒すという6通りの動きがあります。膝関節は曲げ伸ばし(前後)の動きは得意ですが、その他4通りの動きは苦手です。この苦手な動きが入ることによって、ケガに繋がるリスクが高くなります。
また、股関節は6通りの動きが得意な関節です。その為、得意な動きが出なくなることは、柔軟性が低下している証拠になりますので、本来股関節で受けられる衝撃や圧力が膝に加わる可能性が高くなります。
どうして膝の痛みが出てしまうのか?
痛みが出る原因は、一言で言うと「酸欠状態」です。痛みを感じるセンサーは「真皮(皮膚)」「筋膜(筋肉)」「関節包(関節)」の3つの組織が酸欠状態になることによって、痛みの信号を脳に伝えます。
酸欠状態というのは、血流が悪いということになりますので、『痛い=苦しい』というサインなのです。
ですから、とにかく血流を良くすることが重要です。また、膝の関節は二層構造になっています。外側が「繊維膜」と言う組織で覆われていて、内側が「滑膜」という膜で構成されています。関節内には、血液は循環していないので、膝を動かすことによって、繊維膜に血流が行き届き、滑膜へ酸素を送ることで酸欠を防ぐことが出来るのですが、膝が痛い場合は動かすことも拒んでしまうため、酸欠状態が更に強くなる傾向があります。
膝の痛みで良くある質問
軟骨がすり減ると、膝の痛みに繋がるの?
軟骨がすり減ったからと言って、必ずしも痛みに繋がるわけではありません。膝以外の部分で言うと、首の骨の1番目と2番目は、首を左右に回す際に良く動く関節です。そのため、ほとんどの方が軟骨がすり減った状態です。しかし、ほとんどの方が首の痛みを必ずしも痛みを感じていないのと同じことが言えるのです。
膝が変形する理由は何ですか?
変形する理由は、圧力がかかったことによって起こってきます。特に動かすことが苦手な部分は変形が起こりやすい傾向です。首の下、腰、膝など。先ほどもお伝えした6通りの動きが出来ない部分に対しては、変形が起こりやすい傾向があります。
変形を予防していく為には、動かすことが得意な肩関節や股関節の柔軟性を向上させ、動かすことが苦手な部分を休ませてあげる必要があります。
レントゲンを撮ったら、関節の隙間が狭いと言われた
レントゲンは、静止画です。膝の痛みを感じている場合は、多くの場合が動作中に出ていると思います。そのため、動いていない・動かしていない静止画では原因はハッキリしません。
ですから、レントゲンを撮影して、特に悪性腫瘍や感染症などの病気が隠れていなければ、心配する必要はありません。
膝が痛い時の対処法
膝の痛みが出てしまった場合は、以下の3つステップを行ってください。
病院へ行く
何もなければいいのですが、万が一のことも考えて必ず整形外科でレントゲンの撮影を行うようにしましょう。整形外科では、唯一画像検査と投薬治療が行える医療機関です。もしも病気などを含め、命の危険性があるケースも存在するからです。ほとんどの方が、レントゲンを撮影して、以下のようなことを言われます。
- 軟骨がすり減っています
- 神経が圧迫されています
- 半月板がすり減っています など
あくまでも可能性の話をされますが、危険性は低いという判断で良いと思いますので、次のステップに進みましょう。
整骨院や整体院で施術を受ける
筋肉や関節の施術を得意としている整骨院や整体院ですが、多くの方が筋肉や関節の柔軟性を上げることによって膝の痛みが回復していきます。整骨院や整体院では、画像は撮影できませんが動作を分析しながら、原因として考えられる筋肉や関節に対してアプローチをしていきます。
また、理想は病院と整骨院や整体院と併用することをお勧めします。何故なら出来ること、やれることが異なるからです。もしも併用する場合は、整骨院でも自費施術となりますので、ご注意ください。
セルフケアを行う
このストレッチや体操を行ってください。というのは正直特にありません。しかし、普段使わない動作や柔軟性が低下した筋肉の場合は、血流が悪くなっている可能性が高い為、苦手な動きが入っているような体操を行うようにしてください。
特にオススメな体操がラジオ体操です。動かすことが重要なので、ラジオ体操を行って膝以外の部分も含めて血流を良くしていきましょう。また、マッサージやストレッチなどは動画をご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?若い20代や30代の方でも、膝の痛みが出てしまう可能性はあります。原因をしっかりと把握して膝の痛みが酷くならないようにしていきましょう。治らないものではないと思うので、まずは病院に行って適切な検査を受けた後、筋肉や関節の施術を整骨院や整体院で受けてみてください。