五十肩ではない腱板断裂とは?リハビリで悪化する理由について
『これから五十肩のリハビリがスタートするけど、リハビリで悪化しないか不安』
『五十肩と診断されてから放置し続けてきたけど大丈夫なのか不安』
このブログはこのような悩みを抱えているあなたに向けて記事を書きました。
五十肩のリハビリで悪化する?!
五十肩は四十肩と同じで肩周りに炎症が起きている「肩関節周囲炎」というものの1つです。特に40代や50代に多いとされていましたが年齢に関係なく、生活習慣や仕事の内容によっては誰にも起こる可能性があるものです。
この五十肩は放置して自然と痛みが無くなる人も居ますが、炎症が起きている初期から治療を始めないと痛みは落ち着いたのに、思ったように肩が動かないという例があります。
そこで、今回は五十肩のリハビリで悪化した例をご紹介しながら、何故そうなってしまったのかをご紹介していきます。
五十肩のリハビリで悪化例①
Aさんは、病院で定期的な治療を受けていたのですがどんどん症状が悪化してしまったそうです。友人に相談したところ、「私は放置して治ったよ」と聞いたのでAさんもしばらく放置するようにしました。
しかし、2ヶ月放置しても良くならない・・・。そこで今までとは違った病院へ行きレントゲンを撮影して「五十肩ですね」と診断され、そこでも湿布や痛み止めを処方されたそうです。
痛みに耐えながら肩の動きを出す為のリハビリや温熱療法を行って、いましたがなかなか思ったような結果は出ませんでした。
五十肩のリハビリで悪化例②
Bさんは普段からデスクワークの仕事をされているので、日々肩こりに悩まされていました。
ある日突然、いつもとは違う部分が痛くなったので、かかりつけのマッサージを受けることにしました。そこでマッサージを受ければ楽になると思っていたのですが、痛みが取れず徐々に痛みも増すようになったそうです。
心配になり病院に行きレントゲンを撮影したところ、「五十肩」と診断をされ湿布薬で様子を見ましょうとなりました。しかし、その後1週間経っても痛みが取れるどころか痛みが強くなり洗顔も出来ない状態まで悪化してしまいました。
五十肩はレントゲンだけではわからない
レントゲンは「骨」を検査するものなので、骨に異常が無い場合は「異常がありません」と診断されてしまいます。そもそも五十肩は骨が原因のこともありますが、多くの場合は筋肉による炎症が多いのでレントゲン単独で判断する事は困難なのです。
そこで、自然と治ると決めつけてしまいリハビリや湿布の処方をしたとしても答えが合っているとは限らないのです。
MRIで診断される腱板断裂
もしも五十肩と診断をされて、経過が芳しくない場合はMRIの撮影を行うことも重要です。AさんとBさんに共通していたことは『片手で腕を支えると肩が上がる』と言う点でした。
支えないと動かせないなんて日常で不便でしかないですよね?
そこで、レントゲンは撮影したことがあるのでより詳しく検査ができるMRIが完備されている病院に行かれました。
そこで言われた診断名は「腱板断裂」という名称です。
腱板とは複数の筋肉で構成されていますが、その腱の部分が切れているという疾患です。
Aさん、Bさん共に腱板断裂の状態を放置し続けたり無理に動かしたことによって腱板が切れてしまったのか定かではありません。しかし、レントゲンを撮影しただけでは十分な診断材料にはならないのです。問診や触診と言われるものや手で行なえる検査法も屈指してレントゲンやMRIを撮影するという流れになるので、診断が違えば治療内容も変わってきてしまうのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?五十肩のリハビリで悪化する例は診断名が間違っていることがとても多くあります。腱板断裂の症状によっては手術が必要となるケースもあるので、五十肩に長期的に悩まれている方は放置せずにしっかりと検査を受ける必要があります。
もしMRIでも異常が見つからなかったら運動療法などでしっかり良くすることも可能となるので、放置することだけは避けて下さいね。