腸腰筋が原因の腰痛とは一体どんなもの?【セルフチェック付】
腸腰筋が原因の腰痛ってどんなもの?!
身体の専門家であれば腸腰筋というとイメージ出来ますが、そうではない場合は想像することも出来ないですよね?
また腰痛が起きると背中側の筋肉をイメージする方も多いと思いますが、実はこの腸腰筋はお腹側に付いている筋肉になるんです。
お腹側に付いてる筋肉が原因で腰痛になるの?って思いますよね。そこで、このブログでは腸腰筋が原因となる腰痛とチェック方法についてお伝えしていきます。
参考になってもらえれば幸いです。
腸腰筋とは?
腸腰筋は1つの筋肉ではなく正しくは「大腰筋:だいようきん」、「小腰筋:しょうようきん」、「腸骨筋:ちょうこつきん」の3つに分かれます。
大腰筋と小腰筋は、背骨から股関節の内側に筋肉が付き、腸骨筋は骨盤の内側から股関節の内側へと付く筋肉になります。
これらの筋肉は股関節を曲げる(太ももをお腹側に引きつける動き)と骨盤を前に倒す(お腹を突き出す)動きに関係してきます。
腸腰筋が腰痛に繋がる原因
- 長時間の座っている姿勢
- 寝る時に股関節を曲げて横向きで寝ている
- 姿勢を良くする意識が強くて、背すじを伸ばして胸を張っている
長時間座っていることの多いデスクワークや車の運転の姿勢は、股関節が曲がっていることで腸腰筋に負担をかけやすい姿勢となります。
車の運転ではマニュアル車でも右足でアクセルとブレーキを踏むので細かな腸腰筋の運動が入るのでこれもまた腸腰筋に負担をかける動作になります。
また、良い姿勢というのはどのようなイメージがありますか?おそらく背すじを伸ばして胸を張るような感じではないでしょうか?
すると、腰が反ってしまい骨盤は前傾してくるので、腸腰筋を硬くさせてしまいます。このような姿勢が長時間続いていたり、意識が強すぎることによって普段からストレスを与えることになります。
大腰筋が異常を来すとこのような症状が出ます。
- 腰痛
- 肩こり
- 猫背・ぽっこりお腹
- 股関節、膝痛
- 骨盤の歪み
- 便秘・冷え性
1の腰痛についてですが、大腰筋が硬くなることによって反り腰を助長させてしまう為です。背中・腰・お尻の筋肉に負担がかかり腰を反らす動作をしにくくなります。
2の肩こりですが、大腰筋が硬くなることで緩やかなS字カーブのバランスが崩れて姿勢を悪くすることで首や肩の負担を強くさせます。
3の猫背・ぽっこりお腹は、腰が反ってしまうこと、骨盤が前傾することによって前方にお腹が出やすくなる為です。また、腰も反ってしまうことで背中は丸まりやすくなるので、猫背になりやすいです。
4の股関節、膝痛ですが猫背や骨盤が前傾する事で「でっちり」の状態になります。お尻まわりの筋肉がうまく使えないので、股関節や膝などの関節に負担をかけやすくなるため症状が出やすくなります。
5の骨盤の歪みは、大腰筋は骨盤の内側を通っている筋肉になるので、大腰筋が硬くなることによって通常の状態よりも骨盤の動きが悪くなってしまいます。
6の便秘や冷え性ですが、大腸や小腸の近くを大腰筋が通っているので、大腰筋が硬くなることによって腸を圧迫してしまうので便秘や冷え性に繋がり易くなります。
腰痛が出る前に!腸腰筋が原因となる硬さチェック法
日常生活で以下のようなことが当てはまれば要注意なので、チェックしてみましょう。
- ・長時間椅子に座っていて、立ち上がる時に腰を伸ばすのが怖い。または腰が伸びにくい
- ・腰が痛くなる時は中腰姿勢が多い
- ・長時間立っていると腰が疲れて来る。または痛みが出る。
- ・少し背中を丸めるような猫背の姿勢が楽
- ・仰向けで寝ている時に腰の部分が浮いてしまう。膝を曲げたら楽になる
- ・下っ腹が引っ込まない
- ・お尻が垂れ気味
どうですか?特に腸腰筋に硬さがあっても自覚症状として現れにくい場合が多くあります。症状が現れた時には腰痛や膝痛を抱えている事がほとんどです。
まとめ
いかがでしたか?腰痛の原因は1つではないですが、腸腰筋に原因が隠れていることも考えられます。
この筋肉は表面から直接触れることは出来ません!腹筋などの大きな筋肉に覆われているので当然です。
そんな時は間接的に手技を行って腸腰筋を緩めるか、ご自身でのストレッチなどでケアすることが必要です!