腰が痛いのは椎間板ヘルニアなのか?原因と対処法について解説
「腰が痛くて、これは椎間板ヘルニアかな?と思っている」
「病院で椎間板ヘルニアと診断されて、どのような症状が当てはまるのか?対処法や治療法について調べている」
このブログでは、このようなお悩みを抱えているあなたに向けて記事を書きました。
椎間板ヘルニアとは?

人間の背骨の間には、椎間板と呼ばれるクッションの役割をした組織が存在しています。この椎間板は2層で構成されて、内側を髄核(ずいかく)外側を繊維輪(せんいりん)という組織で構成されています。椎間板ヘルニアの場合、内側にある髄核が何らかの要因が重なった結果、潰れてしまい外に飛び出してしまい繊維輪を突き破った結果、周辺にある神経や血管への圧迫が加わり腰痛や足の痺れなどを引き起こす疾患です。
多くの場合は、腰痛や足の痺れといった自覚症状は保存療法と呼ばれるリハビリをメインとした治療(物理療法や投薬治療)で進めていきますが、稀に「筋力低下」や「膀胱直腸障害」と呼ばれる尿失禁や便失禁などを伴うこともあります。このようなケースの場合は、急を要することもあるので、外科的な手術を選択される場合もある疾患です。
椎間板ヘルニアの原因
ヘルニアが起こる部分には、過度な負荷が繰り返し加わったことにより生じてきます。その為、普段動きが少ない関節部分に対して、過度に動き過ぎてしまう部分に多く発症します。腰骨(腰椎)は5つありますが、腰椎上部に発症することは稀で、ほとんどが腰椎下部に起こります。
腰椎は前後の動きに対しての可動性はありますが、横に倒す・回すという動作が苦手な関節です。また、前後の動きは出ますが、多くの場合が股関節が代用して動きを出してくれます。
股関節が動かなくなってきた結果、腰が頑張って動かないといけないような形となるため、腰椎下部に圧力が加わり椎間板ヘルニアになると考えられています。特に立っているときに椎間板にかかる負担を100とすると、座る姿勢は140、前かがみは150と約1.5倍もの負担がかかってきます。
ですから、日常動作で「座る」「前かがみ姿勢」が多い人に診られる傾向があります。
椎間板ヘルニアの症状
主に腰痛を始め、足のしびれなどの自覚症状が出ることがあります。稀に「筋力低下」「膀胱直腸障害」といった症状が出る場合もあるので、少しでも異変を感じたら病院で検査を受けるようにしてみてください。
腰が痛い場合は、椎間板ヘルニアなのか?
腰痛の代表格でもある椎間板ヘルニアですが、必ずしも「腰痛=椎間板ヘルニア」ではありません。しかし、多くの方がイメージしてしまうであろう椎間板ヘルニアですが、何故そのようなイメージが付いてしまったのか?
あくまでも私の考えですが、椎間板ヘルニアは10代~40代まで患う可能性がある為、1度は聞いたことがある疾患だからだと考えています。50代になると、椎間板の水分が抜けてくることが考えられるので、椎間板ヘルニアになる可能性は低くなってきます。
また、腰が痛くてレントゲンを撮影しようと考え、整形外科で検査をした結果「ヘルニアっぽいですね」などと医師から言われるケースがあると患者様から聞くことが多い為、「腰が痛い=ヘルニア」もしくは「ヘルニアに近い」という認識を持つため、そのようなイメージが付いてしまっているのではないかと思います。
椎間板ヘルニアの対処法
椎間板ヘルニアが疑われる場合は、まずは対処法を試すよりも必ず整形外科を受診するようにしましょう。整形外科では整骨院や整体院では出来ない「画像検査」「投薬治療」「外科的な処置」の3つを行うことが出来ます。万が一、急を要するようなことも考えられるので、異常が見つからないか病院を受診するようにしてください。
病院で検査を受けた結果、特に緊急を要するものではない場合のみ、対処法を試すようにしましょう。
ストレッチ
ストレッチは股関節を重点的に行うようにしましょう。ストレッチを行う場合は
- リラックスして行う
- 呼吸は止めずに行う
- 苦手な動きに対してストレッチを行う
この3つを意識するようにしてみてください。詳しい内容は動画にまとめています。
まとめ
腰が痛い場合、必ず椎間板ヘルニアという訳ではありません。しかし、場合によっては何かしらの疾患が隠れている可能性もあるので、まずは腰の痛みの自覚症状を感じた場合は、整形外科を受診して適切な診断を受けてください。
特に緊急性を要するような腰の痛みではない場合は、病院+整骨院や整体院と併用して筋肉や関節の施術を受けるようにすることで、症状が改善している方もいらっしゃいますので、是非検討してみてください。
