自律神経の乱れとは?バランスを整えるために必要な3つのこと
「最近なんだか調子が悪い気がして、検査を受けたら自律神経失調症と言われた」
「よく自律神経が乱れるって聞いたことがあるけど、詳しく知らないので調べてる」
このブログは自律神経について知りたいあなたに向けて書きました。
自律神経とは?
自律神経って聞いたことはあるけど、詳しく知らない人って多いのではないでしょうか?私たちが理解しているのは当たり前ですが、一般の方の認識は低いはずです。気候が変化してくる季節の変わり目は、ストレスや疲労の蓄積によって体調も変化しやすくなります。
もしかしたらそれは自律神経の乱れによって起きている可能性もあります。そこで、今回は自律神経とはどんなものなのか、また自律神経が乱れないようにする対策についてご紹介していきます。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられる
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分ける事ができます。詳しく後で説明しますが、簡単に言うと交感神経は「緊張させる神経」、副交感神経は「リラックスさせる神経」となります。このバランスが崩れてしまうことで、自律神経失調症と呼ばれる疾患に繋がり易くなるので、詳しく説明しますね。
交感神経が活発になると
交感神経が優位に働いている状態は走っている状況と似ています。息も切れてきて、心臓はバクバクしているような状態です。特に緊張したり、集中している時に働く神経です。交感神経が活発になると以下のようなことが身体に起こります。
- ・血管が収縮する(血流が悪くなる)
- ・瞳孔が散大する(瞳孔が開く)
- ・心拍数が増大する
- ・発汗が増える
- ・胃腸の働きが抑制される
- ・膀胱が弛緩する
副交感神経が活発になると
副交感神経が優位に働いしている状態はお風呂に入っている時に似ています。気持ちがリラックスして徐々に眠くなってきた里する感じです。交感神経が活発になった状態の逆のことが身体に起こります。
- ・血管が拡張する(血流が良くなる)
- ・瞳孔が縮小する(瞳孔が閉じる)
- ・心拍数が減少する
- ・胃腸の働きが活発になる
- ・膀胱が収縮する
以上の様に、交感神経が働く時は緊張状態に、副交感神経が働く時はゆったりリラックスしている状態となります。特に痛みが出ている場合は交感神経が活発になっていることが考えられます。身体の不調が起きている場合は交感神経が活発になっていると言っても過言ではありません。
自律神経の乱れに気を付ける3つのこと
自律神経が乱れる場合は、必ず何かしらの原因があります。少しでも「自律神経が乱れているかも」と認識されているのであれば、以下の3つのことを気を付けましょう。
ストレスの蓄積
現代はストレス社会と言われるくらいストレスを感じる事が多くなります。特に人間関係や責任感といった緊張によるものもあれば、疲労、気温や湿度、温度などが原因によってストレスを溜め込んでしまう場合もあります。
ストレスを感じると、人間の体内では副腎皮質と呼ばれる部分から副腎皮質ホルモンとアドレナリンが分泌されます。アドレナリンは覚醒した時に多く分泌されますが、以下のようなことも起こります。
- ・血圧上昇
- ・血糖値上昇
- ・胃酸分泌を促進
- ・免疫機能抑制
これらは全て交感神経の働きが優位になっている証拠です。
このままの状態が続くと、副交感神経とのバランスが乱れてしまい病気や身体の不調を起こしやすくなってしまうのです。
生活習慣の乱れ
健康は「食事」「運動」「睡眠」の3つのバランスが大事になります。しかし、偏った食事で栄養バランスが崩れている、特に運動もしない習慣、昼夜逆転している生活によって睡眠不足といった人間本来のリズムに狂いが生じて自律神経も乱れやすくなります。
ストレスを軽減させる為にも、「食事」「運動」「睡眠」の3つのバランスを保ちつつ規則正しい生活を送ることが重要です。
心身の病気
心身の病気は、目に見えないことが多くあります。
ストレスや生活習慣の乱れだけではなく、精神的・身体的苦痛を味わうことで発症する「自律神経失調症」は、自律神経が乱れがちだったところを更に悪化させてしまう悪循環を生むものです。
女性に多く見られる更年期障害も自律神経の乱れが原因です。女性ホルモンの分泌が減少してしまい頭痛やめまい、のぼせやしびれなどの不調が起こることがあります。
まとめ
自律神経は身体の細部まで司る重要な神経です。交感神経が悪者、副交感神経が善人とかではなく、両方のバランスが崩れてしまった場合に身体の不調は起こってきます。特に交感神経の働きを抑えるというよりも、副交感神経の働きを活発にさせるようなことを行う必要があります。
今回お伝えさせて頂いた気を付けるポイントを注意しながら生活されてみてください。
鍼灸やマッサージも副交感神経を高める1つの手段となりますよ。